看護師が知っておきたいストレスの影響

ストレスは万病につながると言われている。病気の多くは免疫力の低下によって発症し、その免疫低下の引き金がストレスとなるためだ。ストレスとは精神的な疲労により、こころが不安定な状態を指すのが一般的である。看護師が感じるストレスは、人間関係や不規則な勤務スタイルが引き起こすものが多い。これらのストレスは睡眠障害の原因になり、さらなるストレス増加につながるので要注意である。

ストレスが強くなると不眠症や集中力の低下を招きやすい。仕事の質にも影響してくるので、ストレスを自覚したらそれ以上溜めない工夫が必要だ。ストレスフルの状態が続くと、性格にも変化が生じてくることが多い。物事を悪い方向に考えるようになる、人に対して攻撃的になる、すぐに怒りのスイッチが入ってしまう、といった傾向が見られる。負の感情に支配されている状態は、自分自身のこころにもダメージを与えてしまう。

ストレスを抱えている看護師は、過度の飲酒に走ってしまうケースがよくある。アルコールを摂取すると一時的にストレスを忘れることができるためだ。しかしアルコールは睡眠の質を低下させたり、肝臓に負担をかけたりするデメリットがある。気分転換のために少量の飲酒をするのは問題ないが、飲みすぎには要注意だ。アルコールは高血圧や高血糖、痛風などを誘発する原因にもなる。お酒でストレスを緩和させるのであれば、適量を守ること、週に2日は飲まない日を設けること、などを徹底する必要がある。